著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

町山智浩<後編>「右派に偏り第2次世界大戦前の状況に…」

公開日: 更新日:

 突撃取材中に副流煙でラリった、ラリー町山氏は、映画から広くアメリカ文化・社会を論ずるコラムニストで、真面目でインテリな部分もある。

 1962年東京生まれ。早稲田大学法学部卒。JICC出版(現:宝島社)に入社。「映画宝島」編集部で社長と喧嘩し、子会社である洋泉社で起死回生の「映画秘宝」を創刊。その後記事の誤りを指摘して来た「キネマ旬報」編集部にシェービングクリーム付きのパイを持って乱入(間違っていたのは「キネ旬」だった)。町山さんは責任をとって依願退職し、妻の留学に伴って家族で渡米した。

 私が最初に読んだ町山さんの本は「<映画の見方>がわかる本」(洋泉社)だった。ある種の名作映画は今でも鑑賞に堪え、とても深く複数のメッセージを持っている。

 この本は膨大な資料を読み解きながら「映画に隠された秘密」を解読してゆく画期的な本だった。多くの英文映画資料を読み込んでいる町山氏の独壇場だった。

 町山さんはジブリ作品の解説も書いていた。スタジオジブリの宮崎駿監督が2013年「風立ちぬ」公開の後、一度引退声明を出し、2014年「宮崎駿作品集」がDVDボックスで販売された。その全作品の解説文を任されたのだ。わざわざアメリカから日本に来た町山さんは「全ての作品を出来るだけ良い状態でもう一度見たい」ということで東小金井のスタジオジブリに通い、見事な解説文を書いた。映画に関して町山さんはこんな妥協を許さぬ面もある。

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