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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国ドラマに完敗…日本通でも「倍返しだ!」を知らない

公開日: 更新日:

 こうした大作ドラマは「ヴィンチェンツォ」だけではない。韓国のウェブ漫画原作でネトフリ配信中の「Sweet Home―俺と世界の絶望―」(全10話)は1話あたり日本円で約3億円もの制作費をかけている。これは韓国のドラマ史上最高額で、シーズン2も制作される予定だ。

 ネトフリは過去5年間だけで7億ドル(約730億円)も韓国コンテンツに投資している。すでに韓国の大手制作会社と資本提携し、共同でドラマを制作しているのだ。さらに「今年は韓国のコンテンツに5億ドル(約520億円)を投資する」と表明。こうした流れに日本のエンターテインメントは完全に後れを取っている。

 韓国にも日本ドラマの専門チャンネルがあるが、日本通の韓国人女性は「最近は日本のドラマを見なくなった」という。理由は「韓国ドラマのほうがずっと面白いから」。別の韓国人女性も「日本は90年代のドラマが良かった」と振り返る。ある取材で「半沢直樹」を視聴した韓国人を探したが思いのほか見つからず、時間がかかった。

「倍返し」で盛り上がっていたのは日本だけで、気づけば韓国エンタメにはダブルスコア以上の差をつけられているのだ。

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