中山ラビさんに先立たれてしまった いつものキャミソール姿でライブを…
ARBからルースターズ、そして7日発売号では「ロフトのニューウエーブご三家」のトリとしてアナーキーを紹介しようと思っていたら、いきなり訃報が飛び込んできた。女性シンガー・ソングライターの中山ラビさんが、4日に食道がんで死去したのである。お付き合いは1973年6月オープンの「西荻窪ロフト」からスタート。「荻窪ロフト」や「下北沢ロフト」のステージに何度も立ってくれた。「新宿ロフト」には、オープンした76年10月に登場してもらっている。本名は「宮本ひとみ」。年齢はメディアによって69歳だったり、72歳だったり……。どっちでもいい。今春まで人前で歌っていた年下の彼女に先立たれてしまい、大きな喪失感にさいなまれている。
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東京都出身の彼女は詩人・中山容さん(97年3月に65歳で死去)が訳詩したボブ・ディランの曲を歌い、ミュージックシーンに躍り出てきた。
72年12月、ポリドールからメジャーデビューを果たし、76年12月にリリースした4枚目のアルバムから「キティ」に変わった。この新興レーベルの「秘宝」のような立ち位置にいた彼女はメッセージ性の強い、それでいて人の琴線に触れる歌詞を朗々と歌い上げた。