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平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

鈴木慶一さんは日本語でロックをやるのに「急がなきゃ!」と思った

公開日: 更新日:

 平野 シンガー・ソングライターの遠藤賢司さん(2017年死去)にも影響を受けた。

「日本語なので意味がガンガン伝わってくる。日本語でロックをやるのに『急がなきゃ!』と思いました。高校を卒業した70年、あがた森魚さんと出会い、いろいろなミュージシャンを紹介してくれました。その年の9月です。はっぴいえんどのサポートにギターとコーラスで参加しました」

 平野 わたしゃジャズを聴いていたんですが、細野晴臣さん、大瀧詠一さん、松本隆さん、鈴木茂さんが69年に結成したはっぴいえんどによって「洋楽のコピーから脱して日本語で歌うことの衝撃」を知りました。そして鈴木さんは71年、はちみつぱいを結成しました。

「全然カネにならなかったし、まぁ~他にいろんな原因が多発したからなんですが。所属していた事務所、風都市が傾いたのも大きい。74年に解散を決めてから、ロフトでライブをしましたね。75年、新たに『ムーンライダーズ』を結成して商業的な仕事もやりました」

 平野「アグネス・チャンバンド」だね。 =つづく

【連載】ロフト創業者が見たライブハウス50年

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