「M-1グランプリ」オズワルドの決定的な敗因…下馬評1位も三度目の正直ならず
審査員も審査は難しかったと漏らしたが、敗因はどこにあったのか。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。
「よく言われますが、やはり“2本目の難しさ”でしょう。今回、オズワルドの1本目のネタは、非常に完成度が高く、まさにパーフェクトで抜群に面白かった。最終決戦での2本目は、十分面白いのですが、それに比べたら見劣りしてしまったかもしれません」
遠田氏はさらに続ける。
「それと最終決戦の他の2組は、大声で強烈にボケ倒す“パワーファイター”。勢いやインパクトに押されてしまったところもあったかと思います」
昨年、オズワルドは、ツッコミの声が小さかったことで、「もっと声を張ったほうがいい」とアドバイスしたオール巨人と「“静”の漫才を期待した」松本人志との意見が割れ、物議を醸した。2人は相当悩んだというが、今年は見事、修正し、2本とも尻上がりに声が大きくなって、盛り上がる展開で会場を爆笑させた。しかし、「ファーストステージ」で1位だったため、「最終決戦」3組の中では大トリ。それが逆に“パワーファイター”錦鯉の直後となり、不利に働いてしまったか。