著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

銀座ではカーチェイス撮影が実現しない…「ロケ地」をめぐる韓国との決定的な差

公開日: 更新日:

 国内映画だけではない。韓国は海外映画のロケ地の招致も国を挙げて行っている。マーベル・スタジオ製作の映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(15年)は2週間にわたってソウルで重要なシーンを撮影。繁華街でのアクションシーンは大都市ソウルの魅力や活気を伝えるのに十分だった。

 釜山で撮影が行われた「ブラックパンサー」(18年)は韓国で“釜山パンサー”とも呼ばれている。かなり長いシーンで観光地のチャガルチ市場や海雲台のビーチが映し出され、大通りから狭い路地にいたるまで派手なカーチェイスが展開された。圧巻なのが、釜山が誇る広安(クァンアン)大橋でのアクションシーンだ。映画の見どころのひとつで、釜山の美しい夜景にも目を奪われる。

 日本も19年にようやく内閣府が外国映画のロケ地誘致に関する経済波及効果の調査を実施。「唐人街探偵 東京MISSION」「G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ」が対象作品となり、日本の繁華街でも撮影が行われたが、いまだに撮影のやりづらさやインセンティブ(支援金)など課題も多い。

 天国にいる石原慎太郎氏がこの状況を知れば、さすがに「YESと言える日本」と訴えたいのではないか。

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