ニジマス10月末解散で露呈…ウィズコロナ時代“中堅接触系アイドル”サバイバルの熾烈

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 2016年に結成されたアイドルグループ「26時のマスカレイド」(ニジマス)が17日、「2022年10月30日をもって解散する」と公式サイトで発表した。

 活動期間は約6年。

「2020年に発生したコロナ禍でなかなか思うような活動ができず、その中でも試行錯誤し活動を行ってきましたが、メンバー、スタッフの間で幾度もの話し合いの中、10月30日(日)に開催される東京国際フォーラムのワンマンLIVEにて活動を終えることにしました」と説明している。

 国内で新型コロナの陽性者が発見されてから2年あまり。コロナ禍がアイドル業界に及ぼした影響は計り知れない。

■声出しは禁止

 “ウィズコロナ時代”のアイドルの現場について、アイドル雑誌編集者はこう話す。

「坂道系などのメジャー系のコンサートは復活していますね。3月末に開催された日向坂46の東京ドーム初ライブも大盛況でした。ただし、声出しは禁止。みんなスティックバルーンを叩いて声援を送っていましたね。ただ握手会などはまだ復活していません」

 グループアイドル運営関係者が続ける。

「大バコで開催できるメジャー系は別にして、一番キツいのは、中くらいのハコで対バンするような中堅グループでしょうね。ライブの数が減っていますから。むしろ地下アイドルは、一時期多くが自粛していたツーショットチェキなども復活していて、現場も増えている。同時配信のライブだと、リモートのチケット収入も入って実入りがいいと言っているところもありますよ」

7割くらいは戻ってきた

 一方、都内でグラビアアイドルの撮影会を主催する関係者はこう話す。

「まん防が出ていた3月までは集客も減ったままでキツかったですね。昼の部と夜の部があるのですが、期間中は、夜はほとんど入らなかった。あと、人気のあるコとそれ以外のコの差が広がりました。とりあえず、いろいろなグラドルを撮影したいという人は減って、自分のお目当てのコの撮影会にしか来ない人が増えました。全体的にやっと少し戻ってきましたが、これからといったところですね」

 “ウィズコロナ”時代のアイドルについて、プロアイドルヲタクを自任するアイドル評論家のブレーメン大島氏はこう話す。

「ライブ、サイン会、撮影会、イベントなど、全体としてみると7割くらいは戻ってきたかなという印象です。オンラインでのイベントなども定着しましたが、握手などリアルな接触系はまだ厳しいでしょうね。今後のコロナの状況次第では、『ニジマス』のように撤退してしまうところがほかにも出てくるかもしれません」

 アイドルにとっては、今が正念場だ。

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