■ほとんどが自覚症状なし
糖尿病は重症化すると、口渇、多飲、多尿、倦怠感などの自覚症状があるといわれる。
「血糖値が急激に上がって糖尿病を発症した人は、自覚症状に気づきやすいですが、ジワジワと血糖値が高くなってきたような人は、重症でもほとんど自覚症状がありません。本来は強烈な痛みに襲われる場合でも、糖尿病の合併症で神経障害をすでに患っていれば、痛みを察知できません」
足裏のタコから細菌感染し、潰瘍ができていても無自覚。「その潰瘍が骨まで達していて、気が付いた時には、足の切断しかないという唖然とするケースも珍しくない」と弘世教授は指摘する。
最悪の事態に至る前に、手を打つべきだ。