寒さでリズムの乱れも 冬の睡眠が「1年の眠り」を左右する
「夜のスケジュールを決めるトリガーとなる行為は、〈入浴〉〈食事〉〈洗顔〉のどれかひとつであるケースがほとんどです。そして、そのひとつの行為をする時間を早めれば、眠くなる時間もその分だけ前倒しされます。普段よりも1時間だけ入浴を早めれば、就寝時間も1時間早めることができるのです」
就寝時間だけを早めようと思っても難しいが、トリガーとセットにすれば、自然と早く眠くなるのだ。
「また、慢性的な睡眠不足を訴える患者さんに〈冬になると夜9時ごろにテレビを見ながら寝ていることがありませんか?〉と聞いてみると、思い当たる人が多い。しかし、ほとんどが〈まだ寝る時間ではない〉〈早く寝てしまうと、なんとなく時間がもったいない〉といった理由をつけて就寝のチャンスを逃してしまっている。眠くなったら、そのまま寝てしまう日をつくるのも効果的です」
季節に応じた自分に必要な睡眠時間は、「起床から4時間後に眠気があるかどうか」をチェックする。眠気があるようなら、トリガーの時間をさらに早めればいい。