40代以上の男性も患者に 大人の「矯正歯科治療」早わかり
矯正歯科を訪れる男性の多くは、「このままでは歯周病をより悪化させる恐れがあるから歯列を治したい」というケースが多いという。歯列や噛み合わせが悪いと、食べカスが除去しづらいうえ、一部の歯に大きな負担がかかってグラグラになり、歯周病を誘発しやすい。
歯周病や虫歯で1本でも歯が抜け、そのまま放置していると、周囲の歯が抜けた隙間に倒れこんで噛み合わせが崩れたり、さらに歯を失うことにもなりかねない。
「歯周病は慢性疾患のため完治することはありませんが、矯正歯科治療で歯列や噛み合わせを治せば、一生、自分の歯を持たせることも可能です。ただ、歯周病は歯茎や骨の病気なので、きちんと管理せずに矯正で歯を動かそうとすれば、かえって悪化することもあります。矯正歯科専門医と歯周病を治療するかかりつけ医に同時にかかり、しっかりした連携のもとで治療を進めることが重要です」
矯正歯科治療を受けている間は、2~3カ月に1度はかかりつけ医に歯周病の検診をしてもらうべきだという。
クリニックの選び方も重要だ。