がん、歯周病、虫歯…口腔内トラブルは“光”を使って治す

公開日: 更新日:

 実際、日本は先進国のなかで唯一、口腔がんの死亡率が増えている国で、年間7000人以上が亡くなっているという。

 そこで小林院長が力を入れているのが、「ベルスコープ」と呼ばれる口腔内粘膜の異常を観察する蛍光観察装置による口腔がん検診だ。米国の医療メーカーが開発したもので、米国やカナダで医療機器として承認され、日本では2008年から販売されているという。

「米国では1万施設以上の医療機関で口腔がんのスクリーニングとして使われ、有効性が認められています。日本では口腔がんの検診は医科でも積極的に行われていません。ならば、毎日のように口腔内をのぞいている歯科医が立ち上がるべきだと考え、患者さんに受診を呼びかけています」(小林院長)

■色で粘膜異常が判明

 検査は簡単だ。小型のスピードガンのようなベルスコープで光を照射すると正常組織は反射して緑色に見えるのに対し、粘膜異常がみられると色が黒く見える。このため、がんに詳しい歯科医師でなくても口腔内の異常を察知できるという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット