飲み会が増える季節 転倒や打撲を軽く見てはいけない

公開日: 更新日:

 放置して血腫の圧迫が脳ヘルニアまで進行すると、脳の奥にある生命維持中枢の脳幹が侵され、死亡することもある。

「慢性硬膜下血腫の患者さんは60歳以上が半分を占めますが、40代、50代も少なくありません。2~3月は雪に足をとられて転倒して発症する人が多いのですが、これからの季節はお酒を飲んだ男性の患者さんが目につきます。出血しやすいからです。脳梗塞や虚血性心疾患、不整脈、糖尿病の人などで血液をサラサラにする薬を飲んでいると、さらにリスクが高まります」(福永医師)

 血腫は徐々に大きくなるため、頭を打った時は何ともなくても、おかしいなと感じたら脳神経外科医を訪ねることだ。

「“スリッパが脱げやすくなった”“つまずきやすい”“歩くと体がどちらかに偏る”などを自覚したら、病院で相談しましょう。検査はCTでもできますが、MRIだとより確実です。血腫と脳が色分けされ区別できます」(福永医師)

手術の難易度は高くはないが…

 まれに、たまった血が自然吸収されることもあるが、症状が表れた時点で、治療は手術しかないというのが一般的だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」