発症して18年…三東ルシアさん膠原病と闘いながらWワーク

公開日: 更新日:

 芸能界をやめて、事務の仕事をしていた頃、確か冬の朝だったと思います。事務所のシャッターを開けたときにふと指先を見たら、真っ黒に汚れていたんです。両手の第1関節のところが全部。「おかしいな、なんかマジックでもつけたかな」と思って手を洗ったんですが、全然取れなくて……。

 病院に行ったら「これはレイノー症状という膠原病の症状のひとつです」と言われました。当時、駆け出しのシングルマザーで子供は1歳になったばかり。私は41歳でした。

 実は自分が「膠原病」であることは、その子が生まれる前からわかっていました。言い換えれば、指先が真っ黒になったその日が、膠原病の症状が初めて表れた日でした。

■「この子が大学を卒業するまでは…」

 膠原病だとわかったのは妊娠初期の検診です。妹がすでに膠原病を発症していて、「お姉ちゃんも調べたほうがいいよ」と言われたことがきっかけでした。この病気は遺伝性が高いのです。

 妹の症状はけっこう重めで、ステロイドホルモン治療によって副作用のムーンフェース(顔が丸くなる)が出たりしていましたが、当時の私にはまるで症状がなく、病名を言われても何となく他人事でした。ただ、「この子が大学を卒業するまでは、倒れようがなんだろうが、頑張らなくちゃいけない!」とお腹に手を当てて覚悟したことは確かです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」