染色体がカギを握る なぜ血友病は男性のみに発症するのか
しかし、母親が保因者だったら話は別。その息子はXmYとなり、必ず発症者となる。娘の場合は父親がXm染色体を持っていない限り、保因者にはなっても発症者にはならない。
つまり、発症者の父と保因者の母の間の娘と息子はそれぞれ半分発症者になり、発症者の母と正常な父との間の息子は必ず発症者となる。
「簡単に言えば男女を決める染色体においてどこか壊れていると、女性(娘)の場合はスペアがあるので補うことができますが、男性(息子)の場合はスペアがないのでその遺伝子は欠損となり病気になりやすいのです」
X染色体の遺伝病は現在600種類ほど報告されているが、赤緑色覚異常は日本人では男性で20人に1人、女性では500人に1人くらいの割合で発症するといわれる。