マイタケがノロウイルス感染予防…中部大教授らが動物実験

公開日: 更新日:

 たとえば、肥満に腸内菌が関係することは分かっている。動物実験で、太ったマウスの便を痩せたマウスに移植すると、痩せたマウスは太り、またその逆も言えた。しかし、この肥満を招く腸内菌は、インフルエンザなどの感染症予防に役立つ菌とは別だ。

「ある乳酸菌は、給食でその菌が入ったヨーグルトを数カ月にわたって食べさせた群と、食べていない群を比べたところ、食べている群の方がインフルエンザの発症率が低かった。しかしこれも、数カ月食べ続けなければならない上、食べれば感染を防げる、ということではありません」(大竹院長)

 要は、「○○○を取れば腸内環境が整い病気にならない」と妄信しないこと。特に食材においては、あくまでもマウスの結果で、人間に対して完全に証明されているわけではない、と念頭に置く。“そんなの知ってる”と思う人ほど、一度ハマると大金を延々と投じてしまうかも。

「私自身は人に話す時、『ある程度効果が証明されていて、弊害がない』『既存治療を邪魔しない』などをクリアしているものだけに限っています」(大竹院長)

 マイタケも、効能よりおいしさを求めることが、賢い食べ方だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ