10~14歳が発症する1型糖尿病に新薬が 気になる注意点は?

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 また、1型はインスリン治療を受けていても体重が徐々に増加することが指摘されていたが、SGLT2阻害薬を投与すると、プラセボ群より有意な体重の減少が見られた。

 さらに、長期投与試験では、1年間にわたり、HbA1cの改善効果を維持できることが確認された。

「ただし、1型でSGLT2阻害薬を使う場合、特に注意すべき点があります。この薬はインスリンに併用して使うのですが、インスリンを減量しないと低血糖のリスクが高まる。ところが、インスリンを減量しすぎると極度のインスリン不足で血液が酸性になり、体の異常が起こるケトアシドーシスのリスクが高まるのです」

 だから、インスリンの減量を主治医の指示のもと慎重に行いながら、SGLT2阻害薬を使用することになる。血糖値によっては、ケトアシドーシス対策のために、インスリンを減量せずに様子を見ることもある。

「SGLT2阻害薬によって、インスリンの量を減らせる可能性はあります。しかし、インスリンをやめるための薬ではない。インスリンは必須であることを忘れてはいけません」

 1型であれば、主治医に相談を。

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