若者だけじゃない…「性嫌悪症」は中高年にも広がっている

公開日: 更新日:

 こうした性交についての考えのギャップを埋めるには、秘密保持を義務付けられている精神科医や心理カウンセラーなどの下で、性行為についての妥協点を話し合うことだ。

「専門的なアドバイスを得ながら互いに性交渉に前向きの意思を持ち、男女の性の違いを理解して妥協点を見いだせれば、そこを出発点として性嫌悪症は治癒できる確率は高くなります」

 セックスレス夫婦で多いのは長年の結婚生活で「夫と妻」の関係が、「母と息子」「兄弟姉妹」の関係に変わってしまったケースだ。

「母親のような妻、弟のような夫とセックスすることは近親相姦がイメージされ、恐怖心が芽生え敬遠してしまうのです。この場合は、妻との性交を想像して自慰をしたり、服を着た状態でのスキンシップを高めるなどして徐々に心の壁を取り除くことが大切です」

 性嫌悪症の治療は決して簡単ではない。塚田院長の経験でも1年間治療に通っても完治するのは10組に1組程度だという。

 むろん、セックスがなくても、カップル双方が苦痛でなければ問題ない。しかし、不満があるのなら、それを治療する方法があることは知っておいた方がいい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり