会社員に「がん保険」は必要か 意外に少ない本人負担額

公開日: 更新日:

 もし多額の治療費が必要になるとしたら、それは自由診療を受ける場合です。費用はすべて自己負担、しかも医者の言い値です。総額数百万円、中には1000万円を超えることもあるといわれていますが、実態は明らかではありません。それに効果のほども定かではありません。しかもがん保険の保障対象外です。

 人気の商品の中には、「がん診断一時金」や「収入保障」をうたったものもあります。がんと診断されると、まとまった一時金をもらえる、あるいは毎月数万円を最大2年間もらえるといったものです。

 しかしサラリーマンが加入する健康保険には、「傷病手当金」という制度が組み込まれています。病気やケガで仕事ができなくなっても、最長18カ月にわたって、それまでの月給の3分の2をもらい続けられるというものです。しかも会社を辞めても支給は続きます。つまり保険会社に毎月高い保険料を払い続けなくても、健康保険に加入している限り、医療費や生活費で窮する心配はほとんどないというわけです。

(長浜バイオ大学医療情報学・永田宏教授)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」