ベテラン皮膚科医もお手上げ? 水虫は見た目で分からない

公開日: 更新日:

 昨年、新しい爪白癬の飲み薬が発売された。現在、飲み薬は1993年発売の「イトラコナゾール」、97年発売の「テルビナフィン」、2018年発売の「ホスラブコナゾール」がある。

 新薬は、効果が高く、治療期間が短いのが注目すべき点だ。イトラコナゾールは治療期間が3カ月だが、効果が低い。これまで爪白癬治療の主流であったテルビナフィンは、期間は決められていないものの、およそ6カ月。一方、新薬のホスラブコナゾールは3カ月。

「効果もさることながら、大事なポイントは患者が治療を継続できるか。いい薬でも継続して使ってもらえなければそれまでです。塗り薬は1年塗り続けても20%しか治らず、少なくとも数カ月は爪に何の変化も見られないので、治療を継続できない人も多く、結果的に完治率が非常に低くなるのです」

 新薬の3カ月という治療期間も一見長く思うが、これまでと比べると大きな飛躍だ。家族に1人水虫がいれば、ほかの家族にもうつすことになる。可愛い娘や孫が、自分の足や爪からうつされた水虫で悩んでいるかもしれない。水虫の連鎖を断ち切らなければならない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド