著者のコラム一覧
小林ひろみメノポーズカウンセラー

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

更年期のイライラは、本人が気をしっかり持てば静まるの?

公開日: 更新日:

 更年期のイライラはよく知られる症状。家族が困るほどのイライラはなぜ起こるのでしょう?

 主な原因は女性ホルモン(エストロゲン)の減少。エストロゲンは脳の視床下部からの指令で卵巣から分泌されますが、閉経前後になると十分な量を分泌できなくなり、脳は何度も指令を出すことになります。

 これらの過剰な指令で脳がパニック状態になり、視床下部がコントロールを担う自律神経、体温調節、感情などにも影響を与え、イライラなどが生じるのです。エストロゲンの分泌のアップダウンも、感情のコントロールや体調の不安定につながるのではないかと考えられています。

 日常生活に支障をきたすほどのイライラは治療が必要な更年期障害。気をしっかり持って意識すれば鎮まるというものではないのです。治療を受けて落ち着いてから、ヨガなどリラックスできる運動などのセルフケアを行うのが理想的です。

 イライラなどの感情に関わる症状は、家族は、「あ~イライラしている」程度で放置し、本人も自覚が薄い場合があります。本来なら穏やかに過ごせる日々を、漠然とした不安やイライラで家族や他人に当たってしまうことが大半。信頼も失いかねないし相当な心の負担ではないでしょうか。感情関連の症状は判断しづらいですが、家族が見守る範囲を超える症状の場合は適切な更年期治療へ導いてください。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  2. 2

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  3. 3

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  4. 4

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  2. 7

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  3. 8

    【今僕は倖せです】のジャケットに表れた沢田研二の「性格」と「気分」

  4. 9

    吉田拓郎の功績は「歌声」だけではない イノベーションの数々も別格なのだ

  5. 10

    裏金自民が「11議席増」の仰天予想!東京都議選告示まで1カ月、飛び交う“怪情報”の思惑