著者のコラム一覧
神崎浩孝医学博士、薬剤師

1980年、岡山県生まれ。岡山県立岡山一宮高校、岡山大学薬学部、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科卒。米ロサンゼルスの「Cedars-Sinai Medical Center」勤務を経て、2013年に岡山大学病院薬剤部に着任。患者の気持ちに寄り添う医療、根拠に基づく医療の推進に臨床と研究の両面からアプローチしている。

体質や症状に合った漢方を使えば更年期障害を緩和できる

公開日: 更新日:

 加齢によって体質は大きく変化します。特に女性は「閉経」前後の5年、約10年間は、女性ホルモンが急激に低下することによって体にもメンタルにも大きく影響します。この時期は「更年期」と呼ばれ、ホルモンバランスの変化によってさまざまな症状が生じるのが「更年期障害」です。40代半ば~50代半ばごろに当たります。

 更年期障害の主な原因として考えられているのは、体と心(脳)のバランス不全です。女性ホルモンが急激に減ると、不足した女性ホルモンを補うために脳が「ホルモンを作れ」と指令を出します。しかし、体がうまく応えられないため体と心のバランスが悪くなり、不調が起こるのです。

 症状としては、イライラしやすい、疲れやすい、神経過敏になる、体重が増える(代謝が落ちる)などに加え、原疾患のない体調不良=不定愁訴(ほてり、のぼせ、発汗、冷え、肩こり頭痛、動悸、めまい、不眠など)が起こります。症状の強弱には個人差があり、重症で日常生活に支障を来すものが更年期障害と呼ばれます。診断には自己チェックできる「簡易更年期指数(SMI)」が用いられています。点数が高い場合には、受診して治療を受けることをお勧めします。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ