【肛門】病気を防ぐ 意外に知らない正しいウンチの仕方
しかし、洋式トイレで洗浄便座が付いていた方がシャワーで肛門が清潔に保てたり、寒い冬などは温熱機能で快適に排便できたりと、メリットは多い。間違った使い方など、洗浄便座で何か注意することはあるのか。
「注意することは『使い過ぎ』や『依存症』にならないことです。間違った使い方では、排便前に肛門に強い水流でシャワーを当て、浣腸のように使用して、その刺激で排便を促す人がいます。しかし、このような排便の仕方に慣れてしまうと、洗浄便座でないトイレでは排便できなくなって、生活に支障を来します。このような使い方をしていると、洗浄便座が常備していない外国に出掛けて便秘になる人が多い」
シャワーを浣腸代わりに使っていなくても、強い水流で洗い過ぎていたら要注意。肛門周囲の皮膚は柔らかくて敏感。洗い過ぎると皮膚のバリアーを破壊してしまい、肛門周囲の皮膚炎(湿疹)の原因になる。シャワーの水流の強さは中程度で、あまり長い時間洗わないことが肝心だ。
排便の仕上げの“お尻の拭き方”も意外と重要で、間違っていることが多い。これもシャワーと同じで清潔を気にするあまり、拭き過ぎると肛門のトラブルを引き起こす。