患者さんには「医療安全」に則したきめ細かな対応が必要
もし、ここで「300例ほどあります」と答えてしまえばウソつきになってしまいます。たとえ患者さんに不安を抱かせないようにしようという意図があったとしても、医療安全の考え方に反しています。これでは患者さんから信頼を得ることはできません。正直に丁寧に説明をすることで、患者さんから「症例数が少なくても、この先生なら安心して任せられる」と信頼されることが大切です。
医療安全という観点から重要なポイントをまとめると次の3つになります。①手術や治療を行う前に、想定されるリスクについて丁寧に説明を繰り返し、患者さんや家族に納得してもらう②もしもトラブルが起こってしまったら、できる限り早く真実を伝える③常に患者さんを守る側に立っている。この3つさえ正しく実行できていれば、大きな問題は起こりません。また、患者さんからしても、予想もできないくらい深刻な事態を招くことは起こらないといえるでしょう。
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