心臓が悪ければ安静第一は間違い 適度な運動が予後を良くする

公開日: 更新日:

「過去の心臓リハについて調べた研究は、90%以上が心臓の収縮機能が低下した比較的若い心不全患者が対象で、高齢フレイル患者や収縮機能が保たれた患者は対象にしていませんでした。アジア人のデータもなく、2000年以前に行われた研究で、現在の標準的な心不全治療を受けていない患者さんが対象でした」

死亡リスクが3割減少

 この世界初の多数例の研究で明らかになったのは、心臓の収縮機能が保たれた心不全においても、心臓リハが非常に有効であるということだ。

 まず、心臓リハを行った心不全患者では、死亡及び再入院のリスクが23%減少し、死亡リスクが33%減少、再入院リスクが18%減少した。

 次に、フレイルの程度がひどくなるほど、死亡・心不全入院の割合が上昇するが、軽度から中程度のフレイルの心不全患者で、心臓リハを行っていた患者は予後が良好だった。

「さらに収縮機能が低下した心不全、収縮機能が保たれた心不全に分けてみても、どちらも心臓リハを行った患者さんは予後が良好でした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末