著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

寝ていればOK 楽チン「CAVI検査」で血管年齢をチェックする

公開日: 更新日:

 糖尿病、高血圧脂質異常症がある人で、ぜひ受けてほしいのがCAVI(キャビ)検査です。この検査は同じ機器で同時にABI(足関節上腕血圧比)検査も実施できます。

「CAVI」は動脈の硬さを調べる検査で、大動脈を含む心臓から足首までの動脈硬化度がわかり、おおよその血管年齢が推定できます。ABIは、両腕と両足首の4カ所の血圧を同時に測定し、「足首の最高血圧÷上腕最高血圧」によって主に下肢動脈の狭窄や閉塞がわかります。上腕最高血圧は左右比べてどちらか高い方を採用します。

 たとえば、右上腕最高血圧が100(㎜Hg)、左上腕最高血圧が97の場合、右上腕最高血圧100を用いて計算。右足首最高血圧95、左足首最高血圧96の人では、右のABIが「95÷100」で0・95、左のABIが「96÷100」で0・96になります。

 ABIは0・9超1・4未満が正常で、0・9以下が「末梢動脈疾患の疑い」、1・4以上が「石灰化の疑い」「末梢動脈疾患の疑い」の双方、あるいはどちらか、という結果になります。ただし、ABI0・9以上でも血管の狭窄や閉塞を示す人が潜在することが報告されているので、あくまでおおよその目安としてください。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」