著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

寝ていればOK 楽チン「CAVI検査」で血管年齢をチェックする

公開日: 更新日:

 妻が自治体の無料健診を受ける時、「あなたも一緒にぜひ」と強く勧められ、数十年ぶりに血液検査などを受けました。そこで、糖尿病と高血圧が判明。生活習慣改善だけでは数値が下がらなかったので、薬物治療が始まりました。

 しかし糖尿病も高血圧もこれといって自覚症状はありませんから、男性は薬を飲むのが面倒で仕方なかったそうです。妻が料理教室に通い、張り切って作ってくれる糖尿病・高血圧対策の食事も、味気なくて仕方なかった。

 大好きだったたばこも、妻の目があるから渋々禁煙。食後の妻との運動がてらの散歩は、楽しい時もあれば、おっくうでやめたい時もある。それでもなんとか気持ちを奮い立たせて、半年間、生活習慣改善に取り組んできました。

「ただ、ちょうど飽きが出てきて、いろいろサボりたくなってきていた。そんなタイミングでCAVI、ABIを調べて、血管年齢は大丈夫だと自信を持った。今の生活習慣改善のおかげかなと思い、モチベーションが上がりました」と男性は言います。

 糖尿病、高血圧、脂質異常症の病歴が長い人ほど、知らないうちに動脈硬化が進行している可能性があります。自分の血管の状態を知ることは、前出の男性のように、生活習慣改善のモチベーションアップにもつながるかもしれません。まだ一度も受けたことがないようなら、主治医に相談してみてください。CAVI、ABIは人間ドックや心臓ドックでも受けられますよ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末