「薬の飲み忘れ」や「注射の打ち忘れ」は主治医へ相談を
医師から「こういう新しい薬が出たので、どうですか? ◎◎さんにはそちらの方が合っているかもしれませんよ」などと提案してくれるのでは……と考えている患者さんもいるかもしれません。今まで処方していた薬では血糖コントロールが難しくなった場合や、これまでとはメカニズムが違う非常に優れた薬が登場した場合は、医師からそういった提案があるかもしれませんが、一般的に医師は現状を維持してしまいがち。患者さんから何もアクションがなければ、従来薬で良いと判断し、薬を替えようとはしないでしょう。
合剤で薬の数を減らせられる患者さんに対しても、「ほかにもたくさん薬を飲んでいるのだから、糖尿病の薬だけ数を減らしても、患者さんはさしてメリットに感じないだろう」と医師は考えてしまいます。
飲み忘れ・打ち忘れがあるならそれを伝え、たとえば「薬の数を減らせないでしょうか?」「注射の打つ回数は少なければ少ないほどいいのですが、ほかのものに替えられませんか?」などと聞いてみる。たいていの医師は、飲み忘れ、打ち忘れを頭ごなしに怒ることはしませんよ。
そしてもうひとつ。楽観的志向の人は、なぜ薬が必要なのかを、いま一度考えてみるべきです。