今年こそ水虫を徹底して治したい ポイントは 「爪」にあり
「たかが水虫」と思っている人もいるだろう。しかし、放置すると家族中に感染させかねない。爪の変形が生じると高齢者では転倒のリスクが高まる。糖尿病患者では水虫は細菌感染の危険因子となり潰瘍や壊疽が進行して足を切断しなければならないこともある。
この水虫、足白癬(足の水虫)と爪白癬(爪の水虫)があるが、治療薬が異なる。
「足白癬は市販薬でも治せます。しかし、爪白癬の治療薬は市販されていません。病院で処方してもらうしかない。もし薬局で『爪水虫の薬をください』と言って市販薬を出されたら、それは効かない薬です」(埼玉医科大総合医療センター皮膚科・福田知雄教授=以下同)
爪白癬は厄介な病気だ。爪で白癬菌がガードされているため治りにくく、治療開始が遅れるほど治りにくい。
また爪白癬は、白癬菌の巣のようなもの。足白癬が薬で良くなっても、爪白癬がそのままなら“巣”から白癬菌が菌糸を伸ばして足の皮膚に感染、足白癬を繰り返す。
さらに、稀ではあるもののお尻や背中などに白癬菌が感染し、“カビ”が生えることも。