薬を飲んでいるのに血圧が下がらない…それなら「薬の選び方」に問題あり

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 薬を飲んでいる。生活習慣も気を付けている。でも、血圧コントロールが悪い──。こういう場合、薬が適切でない可能性も考えられる。血圧の薬は作用機序が異なるものがいくつかあり、主要なものとしては、ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)、ACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬などがある。

 狭心症や慢性腎臓病、心筋梗塞後、心不全といった「積極的適応」がない場合、第1選択として「ARBかACE阻害薬」「カルシウム拮抗薬」「利尿薬」のどれかが処方される。効果が不十分なら、2剤、3剤、さらにほかの種類の薬を追加……というように、薬を組み合わせていく。

「しかし、何を根拠に薬を選んでいるかというと、大きな根拠はないという医師が少なくない」

 こう話すのは、慶応義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科の伊藤裕教授。つまり、もしかしたら患者の状態に最適な薬ではない可能性がある。

 伊藤教授によれば、高血圧は2つのタイプに分けられるという。

「血管収縮タイプと血液増加タイプです。どちらに属するかで、合う作用機序の薬が異なります」

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