血液型とコロナ重症化の関係 「SARS」「MERSで」ではどうだったのか
さらに12年、やはり変異したコロナウイルスによる「MERS(中東呼吸器症候群)」がアラビア半島で発生しました。こちらも肺炎を主とする感染症で、19年11月末までに、アラブ諸国を中心に世界27カ国で約2500人が感染、858人が死亡しました(致死率34.4%)。このときも、やはりA型が重症化しやすいこと、O型は感染しにくいうえに重症化しにくいことが確認されています。
つまりコロナウイルスは、今回の新型コロナに限らず、血液型によって感染や重症化のリスクが違っているらしいのです。
しかしこれはコロナウイルスに限ったことではありません。インフルエンザウイルスやノロウイルス、ヘリコバクター・ピロリ菌、マラリア原虫など、感染リスクや重症化リスクが血液型と関係している病気はまだほかにもあります。