膝<下> 運動で変形性膝関節症を改善 O脚やX脚で乱れた下肢バランスを矯正
前回では、《ステップ①》膝周囲の筋肉を柔軟にして、膝の動きの柔軟性を取り戻す「膝ゆるめ」。《ステップ②》膝関節を支えている太ももの筋肉を鍛えることで、膝への負担を減らして、痛みを和らげる「膝トレ」と、2つのステップのエクササイズを紹介してもらった。
続いて今回は《ステップ③~④》を紹介してもらう。
両足をそろえて立ったとき、両膝が外側に湾曲して、左右の膝の内側が接しないものを「O脚」。
反対に、足が内側に湾曲し、膝同士がぶつかり合ってしまうような状態を「X脚」という。
O脚やX脚になると、膝関節の内側か外側のどちらかに偏って体重がかかるので、膝の関節軟骨の片側がすり減って、変形性膝関節症を発症しやすくなる。
「日本人に特に多いのがO脚で、膝の内側の関節軟骨がすり減ります。X脚は、膝の関節軟骨の外側がこすれ合ってすり減ります。O脚やX脚は、膝周囲の筋肉を鍛えることで矯正できます。それが《ステップ③》の『膝正し』になります」