羊肉に豊富なL-カルニチンは新陳代謝を促して冷えを防ぐ
ここ数年、羊肉の人気が高まっている。かつてのような一過性のブームではなく、「肉を食べたい」という時の選択肢のひとつとして定着している感じだ。
記者はかねて羊肉が大好物なのだが、以前は「羊肉を食べたいからあの店へ」だったのが、今は「メニューを開いたら、魅力的な羊肉料理を見つけたので、これ頼もう!」となることがしばしば。それほど羊肉を“普通に”メニューのひとつとして取り入れている店が増えているということだろう。「羊肉は、臭くて硬くておいしくない」と思っている人は、だまされたと思って、再トライしてほしい。食わず嫌いの人も、ぜひ!
羊肉は、体を温める作用のある食品としても知られる。羊肉には「L-カルニチン」というアミノ酸の一種が豊富に含まれており、体内の新陳代謝を促して冷えを防いでくれるから……というのが理由のひとつ。
寒い時こそ羊! というわけで、先日食べたのが「羊蠍子」という鍋。北京の回族の伝統料理だ。羊の背骨がたっぷり入っている。手づかみで羊の背骨の周りの肉を食べ、骨の髄をすすり、羊のダシが効いたスープで薄切り羊肉や野菜をしゃぶしゃぶして食べる。食べている最中から汗が噴き出し、セーターを脱ぎ捨てた。来年の冬には、友人を大勢集めて「羊蠍子」を食べられるといいのだけど。 (和)