漢方薬と西洋医学の薬との違いはなにか 副作用は出にくい?
それに比べ西洋医学の薬は、大部分は実験的に研究され、そのほとんどは化学合成された単一成分でできています。そのため細菌を殺す抗生物質、胃酸を抑える制酸剤といったように、診断のはっきりした疾患や緊急処置の必要な疾患などへの作用が得意となっています。
一方、漢方薬は、虚弱体質に伴う疾患や症状、免疫異常疾患、心身症、不定愁訴、神経症など、検査の数値にはっきり異常が出なくても、自覚症状を伴う機能的異常の改善を緩やかに行うことが得意といえます。
そのため副作用については全くないわけではありませんが、その頻度や度合いは西洋医学の薬に比べ低いといえるでしょう。
このように病気に作用する西洋医学の薬に対して、病人の個人差を含めて病気に作用するのが漢方薬なのです。