男性不妊の精子判別補助AIの実力 感度99%、陽性適中率92%

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 AIによって選別された精子は、具体的にはこう表示される。顕微鏡を通して精液を見ると、動いている精子が数多く観察できる。

 そこに精子判別補助AIのシステムを連携させると、AIがそれぞれの精子の頭部、頚部の形態を解析して、良好の形態の精子は「青枠」で、不良な形態の精子は「赤枠」で表示される。

 精子の運動性能は、精子が前進すると軌跡が黄色いラインで表示される。その軌跡および色(速度)から、精子の前進運動率の高さなどの判断材料になる。これらの表示のアシストによって、胚培養士の精子の選別作業がスムーズに行えるようになるわけだ。

 同社はAIシステムの最適な活用方法について検討を進めているという。

「精子判別補助AIの一番の目的は判別精度の均質化ですが、胚培養士スタッフの作業負荷軽減にもつながります。顕微授精をサポートする弊社の技術が、患者さんのお役に立てればと願っております」

 早期の実用化に期待したい。

【連載】コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

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