LOUDNESSドラマー鈴木政行さん 脳梗塞から奇跡の復帰を語る

公開日: 更新日:

 いっそ匍匐前進で大通りまで出て、大声で叫んだら誰か救急車を呼んでくれるんじゃないかと思いましたが、2月の札幌は一面の雪景色で路面は凍っていて、左腕で匍匐前進では死ぬと思い、諦めて水を飲んで寝たというわけです。

 朝、目覚めたら少ししゃべれるようになっていたので、母親に友人へ電話してもらい「いいから家に来て」とお願いして、クルマで病院へ連れて行ってもらい、即カテーテルで脳血管の詰まりを取ってもらって今があります。詰まっていた時間が長かったので、最初は自分の名前もわからないし、鏡を見ても「誰?」という状態でした。夜中に涙が止まらなくて、涙で目が腫れて恥ずかしかったことを覚えています。

 右半身は、頭のてっぺんから足の先まで重度のヤケドのような痛みがあり、内臓まで麻痺しているので息がしにくい。のみ込む筋肉も半分ない状態なので、1週間は流動食も無理でした。退院まで約3カ月かけて少しずつ口から食べられるようになったのです。今でも、高次脳機能障害、右半身麻痺、感覚障害、失語症、記憶障害、言語障害といった後遺症があります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ