演歌歌手・三沢あけみさんは2つのがんを克服 検診と「一がん息災」
理想は無病息災でしょうが、一病息災も悪くありません。それが、がんであってもです。
歌手の三沢あけみさん(76)がテレビ番組で自らのがん経験を語り、話題を呼んでいます。10年前に乳がん、3年前に肺がんを患っていたそうです。
最初の乳がんについては、がん検診を受けていたことでたまたま見つかったそうです。「針みたいなのをやって」と報じられているのは、針生検のことでしょう。
マンモグラフィーや超音波などの画像検査で乳がんが疑われると、がん細胞の有無を調べる病理検査が行われます。しこりに細い針を刺して注射器で一部を吸引したり、乳頭などの分泌物を採取したりする細胞診が一つで、もう一つは、細胞診よりも太い針でより広範囲な細胞を採取する針生検です。
細胞診は比較的簡単ですが、採取の量が少ないと正しく診断できない恐れがあります。その点、針生検は、がんがあるかどうか確実に診断でき、さらにがんの悪性度や乳がんのタイプもチェック可能ですから、恐らく後者でしょう。