同じがん、同じステージなのに…なぜ自分だけが再発したのか
この時は、抗がん剤治療で白血球が減るから感染に注意する、腎機能障害が起こらないように十分に水分を補給する、髪の毛が抜ける……といった説明がありました。
Rさんはすっかり気落ちしてしまいました。そこで、夜になってFさんに状況をメールで報告したところ、すぐに「負けるな、頑張れ」との返事がきました。
「頑張れと言われてもな……そりゃあ頑張るけど……。例えば、米の凶作でどん底に落とされた時でも、頑張って努力して乗り越えてきた。先人の成功例はいろいろな本でも読んだ。でも、健康を損ねると、自分の頑張りや努力ではどうにもならないこともある。どう頑張ればいいのだろう?」
Rさんはそう思いました。
また、「それにしても、担当医から『きっと再発することはないだろう』と言われながら、自分は再発し、同じステージのFさんは再発がない。どこに何の違いがあるのだろうか?」と疑問に思いました。
次の外来診察の際、Rさんは思い切って担当医にこの疑問をぶつけてみました。すると、こんな答えが返ってきました。