睡眠前15分! 寝つきが良くなりぐっすり眠れるようになる簡単リラックス法
睡眠の質を高めるには、規則正しい生活や運動習慣、夜にはスマホやパソコンを見ない、朝、太陽の光を浴びるなどさまざまな方法がある。さらに加えたいのは、15分ほどでできる「筋弛緩法」だ。不眠症患者にこの方法を指導する東京家政大学人文学部心理カウンセリング学科の岡島義(いさ)准教授に聞いた。
睡眠は、「量」とともに「質」も重要だ。睡眠不足が続くと、高血圧、糖尿病、肥満、うつ病などのリスクが高くなる。日中の仕事や勉強のパフォーマンスが落ち、事故を起こしやすくなる。アルツハイマー型認知症の発症に関係していることも指摘されている。
筋弛緩法は、不眠に対する認知行動療法のひとつ。正式には「漸進的筋弛緩法」といい、1930年代に米国の神経生理学者が考えたリラクセーション法がもとになっている。岡島准教授が言う。
「緊張とリラックスはてんびんの関係になっています。筋弛緩法は体に力が入っていることを自覚し、その力を抜き筋肉をリラックスさせる方法。海外の研究になりますが、筋弛緩法で寝つきと睡眠の質が改善されることが証明されています」