認知症の予防に最適な歩数は1日1万歩弱 7.8万人を対象に解析
なお、結果に影響し得る年齢、性別、教育水準、喫煙・飲酒習慣などの因子について統計的に補正を行い、解析されました。
中央値で6.9年にわたる追跡調査の結果、認知症の発症リスクが最も低下した歩数は、1日当たり9826歩で、最も少ない歩数と比べて51%のリスク低下を認めました。また、認知症の発症リスクが統計的にも意味のある水準で低下した最低歩数は3826歩で、最も少ない歩数と比べて25%のリスク低下を認めています。
論文著者らは、認知症になりにくい健康的な人ほど身体能力が高い可能性に言及しつつも、「歩数が多いことは認知症の発症リスクの低下と関連しており、最適な歩数は1日当たり1万歩弱と推定される」と結論しています。