心臓を守るために普段から使いたい2つの電化製品
■ミストサウナは血液循環を促進
浴室を低温サウナにしてくれる「ミストサウナ付き浴室暖房乾燥機」も心臓を守るために一定の効果があると考えられます。最近は浴室の天井や壁に設置する家庭用タイプが普及してきていて、細かい霧状の温かいミストを噴出して、浴室が低温で高湿度のサウナになります。
こうしたミストサウナは、日本で高度先進医療として承認されている「和温療法」と同じような効果が見込めると考えられます。和温療法は、室温を60度に設定した遠赤外線乾式サウナ治療室で全身を15分間温め、その後、椅子などに座った状態で30分間保温し、最後に発汗量に見合った水分を補給します。体を温めることで全身の血管が広がり、心臓の負荷が減って血液循環が促進されるのです。心不全や狭心症の治療に使われる血管拡張剤と同じような効果が臨床研究で確認され、保険適用が認められた日本初の慢性心不全治療です。
いわゆる一般的な乾式のドライサウナは室内温度が70~100度程度なのに対し、家庭用のミストサウナは約40度ですから、室温を60度にする和温療法に近いといっていいでしょう。“疑似和温療法”のような効果が期待できそうです。