“目の梅毒”とはどんな病気なのか…新規感染者1万人超え必至で注目

公開日: 更新日:

 梅毒感染者の急増が続いている。

 国立感染症研究所が21日に公表した「感染症週報」によると、10月3~9日で新たな梅毒患者と報告された数は161人。累積報告者数は9562人となった。12月までに1万人を超えるのは確実な情勢だ。そこで気になるのが梅毒による目の病気だ。

 自由が丘清澤眼科(東京・目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。

「梅毒を引き起こす、トレポネーマ・パリドウム(TP)と呼ばれる病原体が目に感染した場合、一般的に現れるのが『ブドウ膜炎』です。これは目の中に炎症を起こす病気の総称で、『眼内炎』とも呼ばれます。目の中の網脈絡膜や視神経に障害を起こすため視力低下や視野欠損が生じるほか、透明な前房や硝子体に炎症細胞が浸潤するので、かすみ目、飛蚊症(虫のようなものが見える)、羞明(まぶしく感じる)などの自覚症状が現れます」

 日本ではこれまでブドウ膜炎に関する大規模調査が数回行われてきた。しかし、梅毒によるものは非常にまれな病気として「その他」に分類されてきたという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり