著者のコラム一覧
森維久郎赤羽もり内科・腎臓内科院長

三重大学医学部卒業。日本腎臓学会専門医。2020年5月、腎臓内科、糖尿病内科、生活習慣病の診療に特化したクリニックを開院。腎臓について伝える情報サイト「腎臓内科ドットコム(https://jinzonaika.com/)」を監修。

「腹膜透析」は血液透析より自分で尿を作る力を温存できる

公開日: 更新日:

 医療機関では略して「PD(Peritoneal Dialysis)」と呼ばれる腹膜透析。

 腹膜は、胃や腸などの臓器を覆っている薄い膜で、これを透析膜とし、カテーテル(細い管)を通してお腹の中に透析液を一定時間入れておく。そうすると、血液中の老廃物や塩分などの余分なものが腹膜を介して、お腹の中の透析液側に移動するという仕組みです。腹膜透析は、カテーテルをお腹に挿入する手術が必要となります。

 腹膜透析には2種類あります。

 ひとつは、CAPD(連続携行式腹膜透析)。簡単にいうと、老廃物がお腹の透析液に移動したら、そのバッグを捨て、新しい透析液バッグを注入する方法です。およそ4~8時間ごとに1日数回(自分、もしくはご家族の手で)繰り返します。大きな装置は使用しないので、ご家庭や職場でも行えます。

 もうひとつはAPD(自動腹膜透析)で、サイクラーと呼ばれる自動腹膜灌流装置を使います。この装置が、夜寝ている間に透析液を自動的に交換します。夜間透析となるため、日中の時間が有効に使えます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動