著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

感染症の流行に終わりなし…不要不急の外出禁止がもたらした矛盾

公開日: 更新日:

 そんなふうに考えると、コロナの問題も決して新しい問題ではない。これまで繰り返し現れた問題のひとつに過ぎないし、時々現れるだけではなく、解決されずに常に今ここにある問題のひとつというだけだ。だから、コロナの患者がゼロになったからといって、それは流行が終わったというだけのことで、問題が解決されたというわけではない。

 もちろん感染者がゼロになれば、個人のレベルで、マスクを外し、気兼ねなくみんなと食事をし、忘年会や新年会を楽しみ、野球サッカーなどを観戦しながら大声で応援できるようになるだろう。しかし、できるようになったからといって世の中がどうなるかはわからない。流行するのはコロナだけではない。普通の風邪も、インフルエンザもなくなりはしない。コロナの流行中の風邪やインフルエンザの減少を見て、コロナ収束後も引き続き同様な予防対策をしようと考える人は少なくないだろう。

■顕在化されたマスク問題

 マスクに関して言えば、流行が収まっても多くの人が着け続けるつもりというニュースも耳にした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり