視力検査は問題なしでも「緑内障」に…早期発見には眼圧・眼底検査が必須
3月12日から18日は世界緑内障週間だ。これに合わせて日本緑内障学会は、緑内障の認知と啓発に向けて、日本各地のランドマークや医療施設などをグリーンにライトアップする「ライトアップinグリーン運動」を展開している。昨年まで実行委員長を務めた「たじみ岩瀬眼科」(岐阜県多治見市)の岩瀬愛子院長に、緑内障について知っておくべきことを聞いた。
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えっ、まさか私が!?──。緑内障との診断で、こんな反応が非常に多いという。
「みなさん、自分が緑内障になるとはまったく思っていないのです。続けて口にされるのは、『視力検査では毎年合格だったのに』や『自動車の免許更新は問題なしだったのに』。『知人が白内障手術でよく見えるようになったと言っていた。手術で治りますよね?』とおっしゃる方もいます。しかしすべて間違った緑内障の認識なのです」
緑内障は、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が起こり、視野が欠ける病気だ。治療が遅れれば失明に至る。