心毒性のある抗がん剤を使っているがん患者は心不全に注意
ただそれ以前に、抗がん剤治療を開始する前に心臓の状態をしっかり評価していれば、ある程度の予測は可能です。しかし、がん治療に当たる医師はがんの専門家がほとんどなので、どうしてもがんを重視して、心臓は後回しになってしまう傾向が強いといえます。
それが今回、ガイドラインにまとめられたことで、がん専門医はより心臓に注意するようになりますし、心機能に問題がないかをスクリーニングするための心臓エコー装置を高感度なタイプに変更する医療機関が増えるのは間違いありません。また、専門の検査技師や循環器内科医が必要だという要請も出てくるでしょう。
次回、抗がん剤と心不全についてさらに詳しくお話しします。
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