【心電図検査】計測時間が短く不整脈が見つけづらい
また結果の判定にも問題があります。健診の心電図は、コンピューターによる自動判定になっていますが、見逃しを減らすために判定基準を厳しく設定しています。そのため「異常」と判定される人がかなり多いのです。40歳以上の特定健診では、男性の約35%、女性の約29%に達しています。とくに65歳以上の男性では60%以上が異常と判定されているのです。
ただし健診結果を見ると、大半の人は「経過観察」となっています。健診の最後に行われる診察で、医師が問診票をチェックし、聴診器を当て、心電図と見比べて、とくに問題なければ「経過観察」とするのです。「要精密検査」の割合までは分かりませんが、かなり少ないといわれています。