【視力検査】健診では一部しか受けられない…重大な眼病の発見には不向き
視力検査なんて今さら、という声が聞こえてきそうですが、健診でわれわれが受けているのは、視力検査の一部に過ぎません。
健診で行うのは「裸眼または矯正」「遠方」「片眼」検査です。メガネやコンタクトレンズをつけている人は、普通は矯正視力のみ測ります。
遠方視力は、視力表を5メートルの距離から見たときの視力。視力表とは、例の「C」の字(ランドルト環)が並んだ表のことです。検査では、オタマのような道具(遮眼子)で片目を隠すので、片眼検査と呼ばれています。基準値が設定されており、左右とも0.7以上なら正常と判定されます。何も問題ないように思えますが、この検査では遠視、つまり近いものがどれだけ見えにくいのかは分かりません。それを調べるためには「近方検査」を行う必要があります。近方用の視力表(下敷きぐらいの大きさの板にランドルト環を印刷したもの)を、目から30センチ離して、小さいほうがどこまで読めるか調べるのです。
「両眼視力」つまり両目で見たときの視力も大切です。普通は片眼視力よりも良くなります。自動車免許の視力は「両目の視力が0.7以上」となっていますが、これは両眼視力のことを言っています(もちろん矯正視力で構いません)。