悪玉コレステロールが高い人は認知症になりやすくなる…更年期の女性は要注意
コレステロール値を改善するには、家族性高コレステロール血症の人、心筋梗塞の既往歴がある人はコレステロール降下薬「スタチン」を服用する。一方、家族性ではなく既往歴もない人は、まずは生活習慣の改善から始める。
「喫煙は、HDLを減らしてLDLを増やす働きがあるので禁煙は必須です。またアルコールの過度な摂取を控え、1日25グラム以下にとどめることが推奨されています。目安は500ミリリットルの缶ビール1本、日本酒1合、ワインであればグラス2杯程度です」
食事内容も意識したい。卵類や肉の脂身、動物性の脂(牛脂やラード、バターなど)、加工肉、乳類、臓物類の過剰摂取を控え、野菜や穀物、ナッツ類、大豆、海藻、きのこ、果物、低脂肪乳製品の積極的な摂取を心がけるといい。
「運動も効果的です。ウオーキングや速足、水泳、サイクリングなどを『ややきつい』と感じる程度で1日30分、最低週3回は行うといいでしょう。それ以外にも、日頃からこまめに歩き、座ったままの時間を減らすことを意識してください」
スクワットや腕立て伏せといった同じ動作を繰り返し、筋肉に抵抗を与える「レジスタンス運動」も、LDLの値の改善に効果が高いとされている。1回10~15回を反復し、1~2分休憩を挟む×1~3セットを、週2~3回の頻度で無理しない程度に行うといい。