「肥満+握力低下」で認知症のリスクが高くなる
体を動かすことは肥満対策だけでなく、サルコペニア対策にも有効。ひいては、認知症対策に役立ちます。
サルコペニアのことを新聞記事で知って以来、70代後半の両親のことが心配になったと話すAさん(49歳)。昨年の正月、西日本の実家に帰省した際、両親の歩行量の少なさを目の当たりにし、より心配が増したそうです。
「実家がある場所は完全な車社会で、歩いて15分ほどのスーパーへ行くのにも車です。『近いんだし、歩いて行ったら』と言っても『そんなん、無理やで』の一点張りです」(Aさん)
夏のお盆に帰省した時、Aさんが歩いてスーパーに行き、「確かに、荷物を抱えて歩いて帰るのは無理だ」と痛感。では散歩はどうか、と両親を誘うも、反応はイマイチ。実家は住宅地の中にあり、Aさん自身も「景色を楽しめるわけじゃなく、散歩して楽しいところじゃないな」と感じていたので、「外歩いて何がオモロイねん」との両親の言葉に何も返せなかったそうです。
今年の正月の帰省では、Aさんはある計画を立てていました。