手術できない「ステージ3の肺がん」で東洋医学の専門家が打った手は?
東洋医学の専門家が、がんを発症したらどんな治療を受けるのか--? その問いに答えてくれたのが、日本医学柔整鍼灸専門学院(東京・高田馬場)の校長、奥田久幸さん(70歳・柔道整復師、鍼灸師)だ。
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奥田さんが進行性の肺がんと診断されたのは3年前。たばこを吸わず、人一倍健康に気を使っていたこともあり、肺がん宣告は青天のへきれきだった。
「ある時、咳とともに血痰が出て、最初は単なる風邪か軽い喉の炎症ぐらいに思っていたんです。内科のかかりつけの医師に相談したら、同じ見立て。しかし、1カ月経っても咳と血痰が治らなかったので、それじゃあCTを撮りましょう、となりました。すると、肺がんの可能性が高い、という結果が出たのです」
紹介状を書いてもらい、大学病院で精密検査。右の肺に6センチのがんが見つかり、ステージ3A。転移はしていなかった。患部の場所が心臓の近くで、手術はリスクを伴うため断念。放射線と抗がん剤による治療を受けることになった。